下水道使用料算定の基本的考え方2016年度版の概要について

摘要

当協会では、平成29年3月10日に、「下水道使用料算定の基本的考え方2016年度版」(以下「基本的考え方」という。)を発刊致しました。 旧版である2007年度版については、発刊から9年余りの間、使用料算定の実務書として多くの事業体に御利用いただいてまいりました。この間、平成27年2月に「社会資本整備審議会」(以下「社整審」という。)の答申(「新しい時代の下水道政策のあり方について」)(表-1)において、今後人口減少に伴い使用料収入の減少が見込まれる一方、資産の適切な維持のための予防保全的管理等に要する財源が必要となることを踏まえ、使用料算定の考え方の見直しを検討すること、また、併せて、使用料の適正化に資するベンチマークの検討等を通じて、適切な使用料設定に向けた方策を検討することが求められました。そのため、当協会では、国土交通省下水道部と連携して「下水道使用料調査専門委員会」(委員長：東京都下水道局総務部理財課長)を設置し、基本的考え方の改訂に関する調査検討を行い、この度、改訂版である2016年度版を発刊したものです。