特集「化学物質のリスクコミュニケーション」の編集にあたって

摘要

化学物質による環境汚染や食品汚染等が時に大きな社会問題となってい る。そのなかには，たとえば事業者と市民との間で，リスクコミュニケー ションが適切になされないことにより，「現実のリスクの大きさ」と市民ら が「認知するリスクの大きさ」との間にギャップが生じて，その間題が必 要以上に大きなものとしてとらえられている事例が見受けられる。また， PRTR情報の公表，土壌汚染，食品汚染のようにリスクコミュニケーショ ンの場面が異なれば，その手法も異なってくる。