用途地域の変遷に伴う都市構造物の物質蓄積および物質代謝の定量化

摘要

循環型社会の構築に向けて，都市部における物質の挙動や物質利用を定量的に把握することが重要である。Tanikawa and Hashimoto(2009)は和歌山市中心部をケーススタディとして5カ年で建築物単位の詳細なMSFA(Material Stock and Flow Analysis)を行っている。本研究では，Tanikawa and Hashimoto(2009)のデータを更新し，戦後1947年，1958年，1974年，1987年，2004年，2009年の計6カ年のGIS(地理情報システム)データべースを構築する。また，用途地域の変遷と物質蓄積および物资代謝の関連を分析する。