発電ダムへの土砂バイパストンネル計画・設計標準検討フロー適用に関するー考察

摘要

発電ダムでは堆砂進行による事業影響が顕在化している地点があり，持続可能な土砂管理方法への転換が求められている。方法のーつである土砂バイパストンネルについて(一財)水源地環境センターが提案・検証を進めている計画・設計標準検討フローを用いて，当社が所有管理するAダムへの適用性を評価した。その結果，Aダムでは同トンネルの適用性が高いと評価された。また，発電ダムの実態を考慮して計算条件を調整したところ，最も経済的なトンネル設計流量が変化したことから発電ダム固有の条件を反映する必要があると考える。