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摘要

大王製紙は約210億円を投じ，現在休止中の川之江工場(愛媛県四国中央市)に家庭紙生産設備を新設する.ティシュ，トイレットロール，キッチンペーパーなどを生産し，能力は約4.500t/月.稼働時期は2018年度中を想定している.今回の設備投資は，ローションティシュなどの高付加価値品を含む家庭紙製品の安定供給体制を強化するために行われるもの.川之江工場は隣接する世界最大級の純臨海工場である三島工場からコスト競争力の高いパルプおよびエネルギーの供給を受ける計画で，高い品質とコスト競争力を有する最新鋭の家庭紙生産工場となる見込み.また国内洋紙需要が減少するなか，川之江工場で家庭紙製品を生産することによって，洋紙の主力工場である三島工場の構造転換を推進するとともに，地域経済の活性化にも貢献していくという.