日従業サイクルを考慮した自動車貨物輸送の 時間変動予測モデルに関する研究

摘要

貨物輸送におけるニーズの高度化に対応し効率的な輸送システムとその基盤施設を適正に計画するためnには，まず輸送サービスに応じた需要の特性を的確に把握する必要がある．本研究は，所要時間に応じてn出・着荷時刻が変化することに着目して，そこに現れる時間領域における社会的要請を定量的に把握するnことを目的に，品目ごとの出荷時刻決定モデルを作成したものである．本モデルは，人の交通行動においnてその生活サイクルを表現するために用いられた効用，非効用の概念を応用して，荷主とキャリアーの業n務が一定の従業サイクルの制約の中で行われることを表現した日従業サイクルを考慮し，それに基づいてn自動車貨物輸送の時間変動を予測するモデルである．このモデルは，品目ごとに所要時間の長さに応じてn変化する出荷時刻の日変動を適正に再現した．