フォグシールによるアスファルト舖装の延命効果について

摘要

我が国では道路整備が進み、舗装率は総延長の8割に迫っている。なかでも、生活道路については延長が膨大であり、その多くは高度成長期に舗装され、損傷が顕在化しているものと考えられている。生活道路に対しては、舗装管理における体制的·財政的制約から、幹線道路で行うような切削オーバーレイをいつでも採用するのは難しく、より簡略的な維持修繕技術の開発が求められている。そこで、(国研)土木研究所と東亜道路工業(株)は2013年3月～2016年3月にわたり、「生活道路における簡略的な維持管理技術に関する研究」と題する共同研究を実施した。 ここでは、その共同研究の成果の一部である「フォグシールによるアスファルト舗装の延命効果」について紹介する。なお、関連した情報を論文発表しているので、あわせてご高覧頂ければ幸いである。