20世紀後半型レジームを超えて

摘要

本誌ではこれまで東日本大震災の投げかける諸問題について多角的に特集を組んできた。 まず、2012年1月号で3.11前夜までの東北の歴史的文化的な「地図」を描いた後、3.11が建築の学•術に与えているィンパクトを「視点•分野」別に把握•議論した。年を跨ぐ2012年12月号、2013年1月号では津波被災地と福島原発被災地の「現場」の実態と猓題を掘り下げ、2月号では3.11から南海トラフへの問題の「波及」を扱った。そして、震災2周年にあたる本号は「体制」を問う試みである。本号をもって、私たちの編集体制としては東日本大震災を直接に扱う特集にいちおうの区切りをつける。