道に集う: 公共私の境を超えて

摘要

土地の所有形態には国や自治体が所有する公有地、個人が所有する私有地、複数の個人で所有する共有地があり、所有者•管理者と利用者が一致しているケースが多いが、その利用実態を見てみると所有と利用が必ずしも一致しないこともある。例えば公有地である公園は里親制度などを使って個人が使うケースもあり、口頭の約束で近所の人の玄関前に植木鉢や自転車を置かせてもらったりするケースもある。ここではこうした公共私の所有形態を超えた利用の延長線上の新たなパブリックスぺースの可能性について述べたい。