どこからでも出たり入ったりできる懐の深い縁側日常の恵みに価値をおき自然と共に生きる園

摘要

和光保育園の園舍は、兵舎食堂だった建物で150年の歴史を持つ。大規模修繕の際、すのこの渡り板だった廊下に部屋と同じ高さの板を張ったところ副産物的に縁側ができ、さらに必要に応じて二間までひろげた。また、奥行き90cmの収納兼出窓をつくったところ、その上でこどもが遊びだしたのを見て一間半に増築した。生活しながらつくりかえていく、変幻自在の園舎だ。住む人の出番が残っているつくり過ぎない設計にしたという。縁側は、どこからでも出入りできる仕掛けになっている。これが園舍の大きな特徴だ。