「実用化・産業化を支える分析化学の新潮流: 生命，環境及び物質科学の基礎・基盤」特集号の刊行にあたって

摘要

自然科学の主たる目的は，基礎・応用ともに，知の発見と蓄積・体系化によって人類と文明の持続的発展に寄与することと言えるでしょう．対象は，生命・環境，物質・材料及び宇宙・地球と幅広く，各分野における高度な専門性と同時に，これらを包括する横断的な研究活動が必要とされます．分析化学はその両者をもって社会に貢献できる，真の意味での基礎科学と言うべき学問です．