車両単位の配送先割付に基づく拠点配置·配送ルート決定アルゴリズ厶

摘要

顧客から荷物を預かり配送先へ配送する物流業者では，物流拠点を選定する際には，配送先に近いが賃料の高い拠点，配送先から離れているが賃料の安い拠点などいくつかの拠点を比較し，最終的に使用する拠点を選定する.賃料と配送費の和が最小となる拠点を選定する問題はLocation Routing Problem (LRP)と呼ばれ，これまでに多くの研究が行われてきている.調査論文[1]には，物流拠点の処理能力を考えた能力制約付きLRP (CLRP)，車両制限のある場合に配送すべき配送先を決定するPrize-Collecting LRP (PCLRP)など，LRPをベースとした研究が紹介されている.