ナノ秒パルスパワーを用いたNOx 処理における遅延反応容器による化学反応の考察

摘要

火力発電所やディーゼルエンジンなどから排出される窒素酸化物(NOx)の効率的な処理方法が求められている。これまでにナノ秒パルスパワー放電を用いたNOx 処理の研究開発を進めてきた(1)。放電処理後のNOx ガスの成分をガスアナライザとFT-IR 分析装置を用いて調査したところ，ガスアナライザでのみNO2 が検出された。この原因は放電処理から分析までの時間差と考えて，ガス遅延反応容器を製作し，放電処理後の化学反応に対するガス遅延の効果を検討した。