眼鏡型デバイスを用いた歩行者・自転車・自動車向け交通安全支援システムの開発

摘要

警察庁によると2019 年の交通事故の死者数のうち，歩行中と自転車乗用中の死者数は1, 609 人で自動車乗車中よりも多い．効果的な対歩行者・対自転車の事故対策を検討する上では歩行中と自転車乗用中の行動実態を把握することが重要な課題となる．本研究では眼鏡型デバイスを用いて歩行者，自転車乗用者にも適用可能な交通行動計測プラットフォームを開発する．このシステムでは眼鏡型デバイスを用いて歩行者・自転車乗用者の安全確認行動を計測するとともに，その行動を予防安全の観点から評価し，それらのデータをサーバにリアルタイム送信する仕組みとなっている．サーバに収集した計測データを解析することにより，実世界のどの箇所において歩行者・自転車乗用者が事故リスクを高めるような行動をする傾向にあるのか把握することが可能になる．本研究では実証実験を通じ本システムの有効性について検討を行う．