プロパルギル基を導入したピラー5,6アレーンの焼成によるポーラスカーボンの合成

摘要

カーボン材料は低分子を焼成することで得られるが、焼成過程でその構造が壊れてしまうという問題点がある。そこで本研究では、ベンゼン環を有するため耐熱性が高く特有の細孔径を有する環状分子Pillar[5,6]arene をカーボン材料源に用いた。熱重合性のプロパルギル基を導入したPropargyl Pillar[5,6]arene (PP[5,6]A)を焼成することでカーボン化率を高め細孔構造を保持したポーラスカーボン材料の合成を試みた。