オスミウム錯体を触媒とするアルケンのアミノアルコール化反応における反応活性種

摘要

アルケンの立体選択的1,2-アミノアルコール化反応は、有機合成化学における重要なプロセスの一つである。我々は最近、含窒素環状四座配位子（N,N’-ジメチル-2,11-ジアザ[3.3](2,6)ピリジノファン）を有するオスミウム(III)錯体を触媒として用いた、NaTsNCl（クロラミン-T）によるアルケンのcis 選択的なアミノアルコール化反応を開発した1)。本研究で、本反応の反応活性種について検討を行った。