光造形法によるテラヘルツ帯フォトニック·アモルファス·ダイアモンドの作製

摘要

フォトニック結晶とは、光の波長程度の周期性をもって誘電体が配列した3次元構造体である。その特徴は、結晶構造を上手く設計することで3次元のあらゆる方向への電磁波の透過を禁止する周波数帯、フォトニックバンドギャップ（PBG）を持つことである。従来PBGの起源は、周期性等の長距離秩序によるものと考えられてきた。しかし近年長距離周期性を持たないにも関わらず、PBGを形成するフォトニック·アモルファス·ダイヤモンド（PAD）が計算機上で発見され、実際に作製されたミリ波帯サイズのPADにて実験的にPBG形成が確認された。