( P115-P0132) 高圧下ねじり加工により作製したバルクω-Ti の結晶配向·力学特性へ及ぼす酸素量の影響

摘要

純Ti は常温において，常圧下でhcp 構造のα相，2 GPa 以上の圧力の負荷により高圧相である単純六方構造のω相へ無拡散で圧力誘起相変態する．本研究室では，擬静水圧下で塑性変形できるHigh-Pressure Torsion(HPT)加工を施すことで，バルクω-Ti を常温·常圧下で得ることに成功した．また中性子回折実験から，ω相の主すべり系が{112-bar 0}<0001>であり，ω相の c 軸がHPT 加工のせh断方向に対して一定の角度範囲を持って平行に配向していることが分かった．α-Ti において，侵入型固溶元素の一つである酸素O は，臨界分解せh断応力やすべり系に影響を与えることが知られており，純Ti の力学特性制御に重要な添加元素である．そこで本研究では，O 添加がバルクω?Ti に及ぼす力学特性と結晶配向への影響を調査した．