スイッチングの事前情報を必要としない直流電流検出による三相交流電流の復元

摘要

インバータによるモータ制御等は三相交流電流を検出しフィードバックして行われることが一般的である。しかし、温度変化等により用いる各センサにオフセットやゲインの不平衡が生じると、制御誤差が生じ、適切な制御が行えないことがある。また、保護用に設けられるインバータ直流部の1つの電流センサを用いて、インバータのスイッチングに伴う直流電流の変化から三相交流電流の復元が行われている。本研究では、従来手法において、事前のスイッチング情報が不要となるよう改善を行い、シミュレーションと実験によりその実現性とオフセットの影響を受けないことの確認を行った。