スマートコミュニティ実証におけるデマンドレスポンスのユースケース調査報告

摘要

東日本大震災以降の国内電力事情の大きな変化に伴い，我が国におけるデマンドレスポンスの重要性が高まっている。電気学会のスマートグリッドにおける需要家施設サービス·インフラ調査専門委員会（SGTEC）では，国内業務産業向けエネルギーマネジメントの技術検討を進めており，この一環として，経済産業省の「次世代エネルギー·社会システム実証事業」で国内4地域にて実施されている各種実証の内デマンドレスポンスに関するユースケースを調査した。本稿では、これらのユースケースの調査結果について述べると共に，各実証におけるアクター（関係する装置、人など）やイベント（交換される情報）の類似点や相違点を分類し，共通的な部分と各地域における特徴的な部分を整理したので，その結果について報告する。