エアフィルタの現状と今後の動向--エアフィルタの課題と新たな用途

摘要

エアフィルタによる気体のろ過は、清浄空気、清浄ガスを得る手段として最も簡便かつ有効な方法で、要求されるガス清浄度に応じて様々なろ材が使用できるため、空気清浄機、クリールーム、家電用晶などいろいろな装置、場面で広範に使用されている。一方、ナノテクノロジーの中核をなすナノ材料（ナノ粒子）の生体影響が懸念されており，ナノ材料製造時の粒子の飛散による作業者の曝露を防止する上でも、呼吸用マスクに使用されるフィルタのナノ粒子に対する捕集効率の厳密な評価が求められている。　ここでは、フィルタのろ過理論について概説するとともに，JIS9908「換気用エアフィルタユニット·換気用電気集じh器の性能試験方法」の改訂の概要，エアフィルタによるナノ粒子の捕免および，フィルタの新しい用途一粒子分級装置としての可能性について述べる。