異常3色覚者のための色補正手法を用いた色の弁別·同定を支援するサービス

摘要

パソコン、インターネットの普及が進み、色情報を含hだ情報が大量に発信されている。色が重要な情報を含hでいたり、重要性を喚起していることが多い。色覚異常者は色情報を正確に受け取れない。日本人男性の5%(約300 万人)、白人男性の約8%は、「赤緑色盲」といって、赤や緑の混じった特定の範囲の色について差を感じにくいという視覚特性を持っている。色覚異常のハンディキャップをどう克服するか。一つは情報を発信する側の配慮が必要である。情報発信側も、色覚異常者に情報を十分理解してもらうことで、情報の汎用性が高まる。一方で色情報に統一した指針がないため対応することが難しいことも事実である。発信側での対応が困難であるので、情報の受け手である色覚異常者もその対応を考える必要に迫られている。色情報の発信は現在のままとし、色覚異常者が自ら対応する手法を考える。色覚異常には種類がある。今回はその中で異常3 色型色覚者を対象とする。異常3色型色覚者を対象に、色の弁別のしやすさを上げるとともに、それによって引き起こされるもとの画像の印象の変化や色の同定の困難さを抑える手法を考える。