時不変Friedland-Tacker型方程式による出力レギュレーション制約付きH~2制御

摘要

H~2制御は種々の外生入力の下で良好な過渡特性を与えるが，外生入力が非有界または持続的である場合には被制御出力に定常偏差が残り得る．そこで，持続外乱に対して出力レギュレーション制約を陽に課した上で，H~2制御性能をある値未満に押さえる設計が考えられる．このような設計問題に一般的な解をはじめて与えたのが文献であり，内部モデル原理を用いることで，出力レギュレーション制約を除外したときの制御性能に任意に近い制御性能を達成する制御則を導いている．関連した結果として，文献は，通常の安定化コントローラのYoulaパラメータを調整することにより，コントローラ内に内部モデルを導入している．