マイクロ光学部品の超精密切削加工に関する研究－第２報 Ni-P めっきロール金型のプリズム溝切削

摘要

近年，情報·通信機器分野の光学応用製品には，プラスチック光学部品が多用されている．光学応用製品の例として，液晶ディスプレイに使われる導光板をFig.1 に示す．液晶ディスプレイの大型化，薄型化，高輝度化に伴い，エッジライト方式のバックライトに用いられる導光板のプリズムレンズには，大型化，微細化が要求されている．本研究で対象としている導光板のプリズムレンズは，ロール金型により連続シート成形されており，金型にはバリやむしれ痕などの加工欠陥の抑制が要求されている．本研究では，Cu めっき，Ni-P めっき処理されたロール金型を剣バイト（刃先角90°）により，プリズム切削した時の加工条件が形状精度に及ぼす影響を実験的に比較検討した．