可視化を用いた連続発泡成形における発泡メカニズム解明と充填後発泡の制御

摘要

近年，省資源化や軽量化を目指したプラスチック成形加工技術が求められており，射出成形においては，超臨界ガスを利用した射出発泡成形が注目されている.しかし，超臨界ガス射出発泡成形では均一な気泡生成や安定成形が課題としてあげられる.筆者らは，縦100[mm]×横50[mm]の板状の成形品について超臨界ガスの供給圧力と成形安定性および気泡生成に関して検討し，均一な気泡を有する成形品を得る成形条件を明らかにした.しかし，成形品を縦150[mm]×横80[mm]の板状に大きくしたところ，ゲート付近とフローエンド側で気泡径分布が大きぐ異なった成形品が得られた.成形品の強度や機能性を考えた場合，均一な発泡が不可欠である.本研究は成形品内の気泡の発生メカニズムを明らかにすることを目的とする.