フェムト秒光周波数コムの時間コヒーレンス応用計測の研究（第4報）－長尺ゲージブロックを用いた長さ計測

摘要

近年，フェムト秒レーザーによる光周波数コム（以下光コムと呼ぶ．）を用いたパルス間干渉によって精密かつ絶対的な長さ計測，空気屈折率の精密計測や精密表面計測などが行われ始めている．欧州では光コムの干渉特性を活かした宇宙空間における重力波の検出や衛星間位置調整のために高精密な長さ計測が進められている．また，日本でも，数百m以上となる次世代衝突型加速器の全長にわたり，数μmの測定誤差が保証できるような高精度な計測法の開発が期待される．このような背景の下で大型な対象に対して高精度での計測が期待できる光コムに注目した．