最近の理工系学生における「ものづくり」に関する意識について（ランダムに3グループ化した学生へのアンケートによる意識調査を報告する）

摘要

近年、子供達の理科離れが話題となっている。その実態を検証するつもりで、昨年は「ものづくり」に子供達がどれほどの興味を持っているかを前提に「小学生対象の出前教室」を開催した。そこで、本年は、対象を大学生に向け、適当な3グループの学生にアンケートをとり、どれほどの関心を「ものづくり」に向けているかを調査したので、その結果を講評し、報告する。昨年の「出前教室」の結果としては、まだ、子供達の興味や意識を「ものづくり」に向けさせることは、若干ではあるが可能性を見いだせた。本年も同様なイベントを開催したが、昨年同様の意見であったし、「ものづくり」に関しての意識も高かった。しかし、果たして、現在の理工系の学生は如何なものか不明であった。過去に、約1０数年ほど前に一度このようなアンケートを取ったことがあるが、その時点で、「ものづくり」に大きな興味を示す学生は、約60％ほどであったと記憶している。ただ、今回のアンケートは、どのような経緯で、また、理由で理工系の大学に進hだかということと、自分の将来を想像したときに、どのような職種でどのような地位にいるかを付加することで、現在、大学に在籍する学生の意識を調べてみた。いずれにせよ、「ものづくり」に対する学生の意識と取り組みを調べる良いチャンスであった。