ペルソナ構成支援手法の高等教育サービスへの適用

摘要

近年，個人の生活や価値観の多様化とともに社会の在り方が変化する中で，高等教育もまた社会や学生からの多様なニーズに呼応しつつ，国際競争力を高めていくことが求められている．そのため各高等教育機関もそれぞれの目的や特徴に合わせ，多様化や個別化·教育の質の向上及び質の保証のための変革を進めている．例えば入試制度の多様化やe ラーニング，e ポートフォリオe．テスティング等のIT 技術の導入，社会人学生の積極的な受け入れ等により，個々の事情に応じて急速に多様化していく学習スタイルへ対応が進められている．またFaculty Development: FD 活動は，個別化や専門化だけでなく，教育の質の向上や質保証の目的でも行われている．このような高等教育における教育の質の向上を本研究ではサービス工学的な手法での実現を目指す．