細孔径の異なるSBA－15を担体とするCo触媒の調製とFT反応活性

摘要

フィッシャー·トロプシュ（FT）法はH2とCOから炭化水素を合成する手法である。触媒活性種としては比較的活性、選択性に優れている金属コバルトがよく用いられる。また一般に活性種が担体上に高分散していることが高活性の必要条件である。当研究室では以前、細孔径の異なるSBA－15担体を調製し含浸溶媒としてエタノールを用いてincipient wetness法によりCo／SBA－15触媒を調製したが、Co3O4粒子径が細孔径よりも大きくなり、結果としてCo種を細孔内へ高分散化させることができなかった。そこで本研究では細孔径の異なる、SBA-15担体を調製した後、含浸溶媒としてエチレングリコールとエタノールの混合物を用いることで、細孔径より小さなCo粒子を担持したCo／SBA－15触媒を調製し、FT活性や生成物選択性について調べた。