サービスロボットの安全と設計者責任

摘要

近年，事故は，「事故accident」として扱われるべき世界共通の考え方に整合されてきている．どの国も，国際的に合意された安全の基本を無視するわけにはいかない．人権に関する国の姿勢が問われるからである．もともと自由貿易からの認証の要請なのだが，リスクアセスメントの目的があいまいなまないまま，欧州向け貿易の対応に，メーカは混乱を示す．設計者は国内製品にリスクアセスメントを殆どやらない．使用者に一方的に委ねられる機械のリスクアセスメントであるために，現場での混乱は明らかである．本論では，設計者のリスク管理の不十分が事故accidentに対する無理解で生じていることを示し，リスクアセスメントの現状を整理する．