モルフォ発色を呈する連続体フイルムの作製技術開発

摘要

構造色は広く一般的に見かけられ、その特性に応じた固有のナノ構造をもつ。モルフォ蝶（図1）も顕著な一例であり、鱗粉のナノ構造により「干渉色ながら虹色でない、広角で青い」異常な特性を持つ。我々は過去、この構造から原理を抽出し、モルフォ発色を人工的に再現した。しかし作製過程では平坦な基板が必須であり、応用先が限られてきた。そこで基板から極薄い発色部を剥離することでモルフォ発色を呈する薄膜を作製した。特に、困難だった連続体での剥離に成功した意義は大きい。