静電紡糸による中空シリカ繊維作製において前駆体の固化速度が成形性に与える影響

摘要

エレクトロスどこングとは高分子溶液に高電圧を印加することで、繊維を作製する技術である。この技術は、通常の紡糸法（溶融紡糸や溶液紡糸）より比較的容易にナノファイバーが作製できる。エレクトロスどこングにおいて、試料の粘度によって紡糸の安定性や繊維径の制御が可能である。また近年フィルター·断熱材·触媒担持体などへの応用として期待され、エレクトロスどニング技術がセラミックスの微小多孔体作製に用いられている。図1に示したように金属アルコキシドをゾル－ゲル反応させた前駆体を用いて、二重円筒ニードルでオイルと共に押出してエレクトロスピニングし、オイルを除去することにより、中空繊維が作製されている。