高圧コールドスプレーによる銅皮膜の溶射パターンに及ぼす矩形断面ノズル形状の影響（CFDと実験によるノズル末広部と平行部長さの比の影響）

摘要

コールドスプレー（Cold Spray以下，CS）は，材料粒子の融点よりも低温な高圧の作動ガスを先細末広形状のノズルにて超音速にして，その流れの中に材料粒子を投入し，加速して高速で基材に衝突させて成膜させる新しい溶射技術である．このため，超音速流を生じさせるノズル形状は重要なパラメーターの一つであり，またそのノズル断面形状が矩形の場合は，円形断面ノズルに比べて基材との衝突位置での粒子の速度分布がより均一で，円形断面ノズルより幅広く成膜できる．