ワイヤで懸垂された平板のフラッタ実験と解析

摘要

ワイヤで懸垂された平板（以下，単に懸垂平板と呼ぶ）が流体流れにさらされる場合，フラッタなどの流れ励起振動が発生する場合がある．このような流れ励起振動は，建築現場や港湾クレーンなどの積み荷の移動作業などにおいて風が強い場合に発生することがあり，作業効率や安全性の低下を招く．このことから，懸垂平板の詳細なフラッタ特性や発生条件を明らかにすることは重要である．そこで本研究では，ワイヤで懸垂された平板を対象として，風洞実験とフラッタ解析によりフラッタ特性と発生条件を調べた．解析ではDPMを用いてフラッタ解析を行い，フラッタ流速と振動数を求めた．実験では懸垂角度をパラメータとしてフラッタ流速と振動数およびフラッタモードを調べた．