留置尿道カテーテル用紫外線殺菌装置の開発－熱対策

摘要

著者らは，医療従事者や介護者，そして患者自身が安全かつ簡単な操作により留置尿道カテーテルの接続部を殺菌できる装置の開発に取り組hでいる．この装置の実現により，尿路感染症の発生リスクを軽減できることはもとより，医療費に占める感染症対策費の割合の軽減にもつながる．また，QOLの観点からも，本研究の意義は小さくない．本研究では殺菌装置の紫外線ランプから発生する熱への対策に力を注ぎ，以下に示す改良を行った．（1）冷却ファン，排熱穴の設置，二重管構造により，装置の温度上昇を抑えるようにした．（2）サーモスタットの設置の設置により，装置が危険な温度になる前に紫外線の照射を終了するようにした．（3）タイマースイッチの設置により，殺菌所要時間の60［s］で自動的に紫外線の照射を終了するようにした．図1に作成した紫外線殺菌装置の外観を示す。また，表1にその仕様をまとめる．