直交流による円柱群の流れ方向流力弾性振動に関する研究（正方配列の場合）

摘要

発電プラント等で用いられる蒸気発生器内部は多数の伝熱管群で構成されており，伝熱管のU宇部に流れが交差することで流力弾性振動が発生する．流力弾性振動は複数の構造物に流体が交差することで発生する振動現象で単一の構造物では発生しない．流速が上昇すると振幅が急激に増加する特徴がある．以前より，流れに対して直交方向に伝熱管が振動することは確認されており，振れ止め金具で保持するなど対策もとられていたが近年，流れ方向の流力弾性振動が原因で伝熱管の減肉，破損等のトラブルが報告されている．伝熱管の配列は主に三角配列と格子配列と呼ばれる2つのパターンがあるが日本国内の蒸気発生器では主に格子配列が採用されている．従って本研究では格子配列での流れ方向流力弾性振動について研究を行った．