マイクロディンプルが付与された接触面におけるスクイーズ条件下での EHL 油膜挙動の観察

摘要

垂直方向振動下での EHL 膜による潤滑現象の解明は古くより重要な研究課題であり，例えば，平滑なディスクとボール間での基本特性や表面粗さの影響に関する調査が過去に行われてきた．本研究では，マイクロディンプルが存在する面を対象として，垂直方向振動下における EHL 膜の挙動を調査した．本実験においては，鋼軟とガラスディスクの間に潤滑剤を満たした後，ボイスコイルキータによって油膜に垂直方向の振動を与えたい．その結果，ディンプルがある場合の扱うがディンプルがない場合に比べて接触円内に厚い油膜が保持されることが分かった．