ブロック型スマートハウス電力管理学習教材の開発と活用（II）

摘要

IOT技術の発展に伴いインターネットにつながる家電製品が普及しつつある。その一旦を担うシステムが、Home Energy Management System（以下HEMS）である。HEMSの役割として、「エネルギーの見える化」·「省エネや快適性維持のための宅内制御」·「全体システム（電力系統）への貢献のための制御」の3つが挙げられる。個々の家電製品の識別のため、通信プロトコルが、ECHONET Liteによって規格化されている。このプロトコルによりタブレット端末での家電製品の遠隔制御のため、家電製品の種類と機能を認識し快適な生活空間を創り出す研究が進められている。今後、HEMSを私達が身近に感じ、技術学習者や関係者がシステム作りの研究開発を行うと考える。前報告で述べたような体験的にHEMSを学習するシステムが必要であると考える。本報告は、HEMSの機能を体験的に学習できる教材開発を目的として、特にECHONET Lite通信規格を含めた簡易学習教材を試作し、その機能を報告する。