NICTにおける社会インフラモニタリング関連研究

摘要

NICTは2016年3月までの第三期中期計画期間において、ネットワーク、ユニバーサルコミュニケーション、電磁波計測、未来ICTの四つの分野を重点領域として、幅広い研究を行ってきた。その中で、センサー、ネットワーク、情報分析などの技術と、様々な異分野との融合によりビッグデータなどを利活用することによりこれまでにない価値を生み出すという新たな方向性を打ち出し、2014年春にはソーシャルICT推進研究センターを設置した。さらに次期中長期計画においても、この分野の研究開発を一つの大きな柱として推進していくことを検討している。ソーシャルICTとして現在考えている応用分野には、スマートシティー、防災減災、農業、健康医療などとならび、社会インフラモニタリングが重要課題として挙げられる。本発表では、NICTにおけるソーシャルICT研究を概観した後、社会インフラモニタリング関連研究の具体例をいくつか紹介する。