ディーゼルエンジン排気管内インジェクタから噴射される噴霧挙動解析（第4報）－低圧噴霧における壁面衝突の数値解析

摘要

年々強化される排気ガス規制に対応するため，後処理技術が必要不可欠である．排気ガスに含まれる粒子状物質（PM：Particulate Matter）を効率よく低減させる装置として，ディーゼル微粒子捕集フィルタ（DPF：Diesel Particulate Filter）が用いられる．DPFは一定期間使用するとPMが堆積し圧力損失および浄化効率低下の原因となるため，DPF を再生する必要がある．しかし，エンジンの燃費向上に伴う燃焼温度の低下により，市街地走行などの排気温度が低い走行条件下ではDPFを十分に再生できない.