ドライバモデルを含むミクロ交通シミュレーションによる合流部錯綜状況の再現

摘要

本研究では，そのような状況下における各車両の運転行動をドライバモデルに基づいて解析し，そのドライバモデルを含む交通シミュレーションを用いて車両錯綜状況の再現を行い，錯綜状況下の運転支援検討や人間の運転行動調査を行うことを目標としている．再現箇所としては道路構造に起因して渋滞が発生しやすい箇所をターゲットとしており，そのなかでも合流と避走などの車線変更によって車両が錯綜している高速道路合流部を対象として，実交通データから同定した車線変更モデルを含むミクロ交通シミュレーションKAKUMOにより再現する．これまでの研究ではデータ入手の都合上，米国道路環境での交通計測データなどを用いた検証であったが，本研究においては国内道路における交通計測データおよび合流部に固定点カメラを設置して合流や避走挙動などを撮影した俯瞰映像の解析を進めていく．