エコキャンパス構築に関する研究～K大学におけるPVシステム導入の紹介

摘要

近年、低炭素社会の実現に向けて全部門で様々な施策や取り組みが実施されている。文部科学省では、多くの大学が省エネルギー法改正に伴い特定事業者に指定される事から、大学施設での中長期省エネルギー計画策定の指導が始まり、年率最低1％の省エネルギー達成に向けての指導が始まっている。研究開発の面では、産官学連携で「スマートグリッド」関連の動きが大々的に報じられるようになってきた。Ｋ大学では昨年度、中長期省エネルギー計画を策定し、ハード·ソフト両面からの省エネルギーロードマップを作成した。さらに工学部を中心に、各種の新エネルギーを取り込hだ「スマートグリッド構想」の下、エコキャンパスの実現に向けて全学を挙げ取り組hでいる。本報では、K 大学で現在進行中のエコキャンパス構想を紹介するとともに、設置されたＰＶシステムの運用状況、PV の劣化現象、ＰＶ暴露試験、電動アシスト自転車利用によるモビリティマネージメントによる低炭素化の取り組みについて報告する。