超スマート社会実現に向けたデータ活用による異なるシステム間連携に関する研究－新型インフルンフルエンザ対策への適用

摘要

IoT技術の発展によりリアルタイムで多種多様なデータの収集·解析が可能となるなど，サイバー空間とフィジカル空間とを融合させた取組により，人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」実現に向けた検討が進hでいる.このような新たな社会の形成に向けて，それぞれの個別のシステムの更なる高度化やデータ活用による分野や地域を超えたシステム間の連携が求められている[1].一方，取得されたデータの多くは企業や自治体単位での一つのシステム内での活用に留まつているのが現状である.我々は今まで考慮されていなかった分野間連携や地域を超えた異なるシステム間連携に着目するとともにそこで用いられるデータの新たな活用方法の提案に取り組hでいる.本研究では新型インフルエンザ感染拡大防止対策を例として，医療と物流という異分野のシステムに対するデータ活用法を提案するとともに二つのシステム間の連携を考慮した計算機シミュレーションを行い，有効性について検証する.