サンプル点間を考慮した非整数値遅延フィルタによる弦楽器の適応的なピッチシフト

摘要

そこで，ある基準となる音のみをディジタル信号として記録し，他の音階はその信号を変調することにより生成することを考える．このとき，サンプル点間の補間が必要となるが，アナログ特性を考慮したサンプルH~∞値制御理論を用いて設計された非整数遅延フィルタにより，自然な補間と変調が可能となる．この性質を利用すれば楽音の波形を自在に伸縮すること可能になり，標本化周波数を維持したまま，高精度で自然な楽音の音高シフトが実現できる．