福井大学における地域の児童・生徒に対する先進的教育提供事業: 小学校５・６年生向けチャレンジ理科教室

摘要

福井大学教育学部では、今年度から、地域の児童・生徒に対する先進的教育提供事業を開始した。著者らのグループでは、2019 年10 月5 日土曜日に小学生５・６年生３０名程度を対象に午前と午後に各３時間のチャレンジ理科教室を開催した。内容は、小学生５・６年生にも興味を持ってもらえる身の回りにある不思議な現象について４つの話題（①落下の不思議、②大気圧の不思議、③燃焼の不思議、④電流の不思議）を実験演示した。図１にチラシに掲載した４つの話題の写真を示す。４つの話題の内、①と②の話題については、工学部応用物理学科の物理博物館１・２年生が中心に講師になり実験演示した。物理博物館とは、応用物理学科の学生達が実験やものづくりの課外活動を通して興味のあることを追求する集まりである。今回実施したチャレンジ理科教室の大きな特徴は、参加者の小学生５・６年生だけなく、講師を務めた大学生達も科学コミュニケーションの楽しさを実感することができた点であった。