近赤外分光法によるオリーブ葉の乾燥率測定

摘要

近年、健康志向の高まりからオリーブオイルの需要が伸びている。オリーブ栽培の目的は、従来、果実からオリーブオイルの搾油が中心であったが、葉には果実よりも多くのポリフェノール（抗酸化物質）が含まれていることから、オリーブ茶として利用されている。その原料となるオリーブ葉の乾燥工程において、葉の乾燥効率や歩留り等の測定が必要である。我々は、これまでに近赤外分光法を用いてオリーブ果実の含油量を非破壊的に測定できることを示してきた[1]。本研究では、近赤外分光法（NIRS）によるオリーブ葉の乾燥率の測定法について検討した。