加熱式タバコからの空気汚染物質の発生に関する研究

摘要

本研究では紙巻きタバコと非燃燒加熱式タバコの主流煙、副流煙、呼出煙について検証し、以下の知見を得た。1） 主流煙について個数濃度で比較すると、タバコ（J）に比べて電子タバコ（P）は275%、電子タバコ（B）では288%となっており、非燃燒加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ（J）に比べて電子タバコ（P）は18.5%、電子タバコ（B）では66.8%となっており、非燃燒加熱式タバコの排出量が少ない。2）副流煙について個数濃度で比較すると、タバコ（J）に比べて電子タバコ（P）は0.16%、電子タバコ（B）は0.04%となっており、非燃燒加熱式タバコの排出量が少ない。重量濃度で比較すると、タバコ（J）に比較して、電子タバコ（P）は0.002%、電子タバコ（B）では0.007%となっており、非燃烧加熱式タパコの排出量が少ない。3） 呼出煙について個数濃度で比較すると、タバコ（J）に比べて電子タバコ（P）は210%、電子タバコ（B）は154%となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ（J）に比べて電子タバコ（P）は1.7%、電子タバコ（B）では0.7%となっており非燃燒加熱式タバコの排出量が少ない。4） 環境への影響について本研究の結果から、從來のタバコと比較して、非燃燒加熱式タバコは副流煙、呼出煙の微粒子の排出量が抑制される。5） 人体への影響非燃燒加熱式タパコの主流煙は比較的小さな粒子で構成されており、更に従来のタバコに比べて粒子数が多い。微粒子の人体に与える影響が懸念される。