LLSによって検知された同一ストローク波形中の後続ピークの排除に関する検討

摘要

(1)後続ピークが別の雷撃とJLDNによって認識された時の先行ピークとの時間差の度数分では，50%値が53.2μsであり，95%値が312μsであった。また，時間差が100μs以内の割合は，全体の約85%であった。先行ピークと後続ピークの発生時間差が200μsを超える場合，それぞれ異なる雷撃であることが多く，JLDNによる位置標定において，これらを排除する必要はないと考えられる。(2)逆に，雷撃の発生時間差が100μs以内で先行するピークと後続するピークに関連した雷撃点の距離が10km以内の場合は，後続ピークが先行するピークと関連する同一の雷撃に含まれる場合がほとhどであり，これらはJLDNの位置標定処理において，後続ピークに関連した雷撃を排除することが望ましいと思われる。