空気圧ゴム人工筋を用いた尖足患者用足指リハビリ機器の開発

摘要

日本国内において脳梗塞は昔から死亡率が高い難病であった．近年，医療技術の発展により脳梗塞による死亡率が急減している．しかし，脳梗塞により発症する後遺症には確立した治療方法は存在せず，後遺症患者は増加している．その後遺症の例として痙縮や尖足が挙げられるその後遺症に対する最も有効なアプローチとして理学療法士と共に行うリハビリテーションがある．しかし高齢化社会の現在，理学療法士の数が要介護者に対し，圧倒的に少ない．その結果，理学療法士一人当たりの仕事量が多くなっていることが問題視されている．そこで，理学療法士の負担を軽減するために，要介護者1 人で行うことができるリハビリ機器の開発が望まれている．