屋根・外構面に堆積した放射性物質の除染に関する研究その４ 舗装面における塗膜剥離型除染材の評価試験

摘要

福島第一原子力発電所事故により、環境中に多くの放射性物質が放出され、特に福島県の浜通り・中通り地区を中心として、住宅の建物や庭、道路等を中心とした生活圏の除染が進められている。併せて、これらの除染に用いられる材料・工法の研究開発も活発に行われており、各社独自の評価の他、環境省（当初は内閣府）や福島県が主体となり、技術実証事業等が実施され、実際の屋外環境での評価が行われている。これらの実証事業では、各社の提案する材料・工法に関して、第三者の目で評価されているものの、同じ試験場所や汚染状況等で、類似の材料・工法に関する比較試験を実施した例は未だ少ない状況である。